北陸新幹線県内開業に向け、福井名物のおろしそばや地酒、地物の酒の肴(さかな)を味わえる店舗を統一ブランド「SOBAR(ソバール)」として発信するプロジェクトの第1弾9店舗が、このほど認定された。認定を記念し、福井市のJR福井駅周辺の各店舗で提供されるセットメニューをお得に味わえる催しを11月18~27日に開催。福井が誇るそば文化を新たな視点で発信するプロジェクトを広くPRする。
福井商工会議所と県、福井市でつくる「県都にぎわい創生協議会」で取りまとめた「越前おろしSOBAR」と銘打ったプロジェクト。同会議所が主体となって取り組む。「そば」と「BAR」を掛け合わせた名称で、福井の食文化を堪能できる店舗を広げていく。
認定基準は、県産そば粉を使用したそばメニューや地酒の提供のほか、へしこや油揚げ、焼き鯖寿司(ずし)、水ようかんなど、福井の地物のおつまみを用意していること。第1弾は、JR福井駅を中心とした9店舗を認定。各店は、それぞれを一度に楽しめる2千~3千円程度のセットメニューも設けた。
18日からの「越前おろしSOBAR week」では、9店舗のセットメニューを500円引きするクーポンを17日から専用ホームページ(HP)で発行する。クーポンは前後半に分けて各店50枚限定で、取得上限は1人当たり1店2枚の計4枚まで。
プロジェクトでは、本年度中の20店舗認定を見込み、県内全域に広げていく予定。また、福井駅周辺で県内各地の有名店や名人の技が日替わりで楽しめるようなシェアキッチンの開設も目指す。
同会議所の担当者は「統一ブランドとしてのPRや客単価の向上など店舗側のメリットも見込める。観光客にとっても福井名物を一度に味わえる取り組みであり、多くの方に認定店で粋なひとときを楽しんでもらいたい」と話した。
プロジェクトの詳細や17日からのクーポン取得、店舗の参加希望などは専用HP。問い合わせは同会議所地域事業・観光振興課=電話0776(33)8253。