能美市九谷焼美術館「浅蔵五十吉記念館」で開催中の「福島武山極める展~赤絵細描(あかえさいびょう)の系譜と展開~」(北國新聞社後援)のギャラリートークは13日、同所で行われた。赤絵細描で知られる九谷焼作家の福島さんが、会場を彩る多彩な秀作に込めた思いや細部へのこだわりなどを解説した。
福島さんは、山法師の木を燃やした灰を釉薬として使っていたことや、蓋(ふた)の内側にも赤絵を施していることなどを紹介した。奈良県の緑ケ丘美術館館長に「福島さんらしくないもの」と依頼され、鮮やかな緑色が映える飾瓶(かざりびん)を制作したことも説明した。同展は23日まで。