松本市三才山の美鈴湖で27日、制限時間内に指定された地点を歩いて回り、各地点で獲得した得点を競う「ロゲイニング」の体験会が開かれる。湖周辺の自然を誘客に生かそうと、湖近くにある「市美鈴湖もりの国オートキャンプ場」の指定管理者の柳沢林業(松本市)が初めて企画。25日まで参加チームを募っている。
同社は本年度、観光庁の助成を受け、スポーツや林業を交えた体験事業の商品化に取り組んでいる。美鈴湖のロゲイニングも、季節を問わずに楽しめる自然体験として定着を図る。
美鈴湖は江戸時代初期までにため池として築かれ、古くは「芦の田池」と呼ばれた。ワカサギやヘラブナの釣りの名所としても知られる。ロゲイニングを通じ、かんがいやレジャーに利用されてきた湖の歴史を生かしながら、周辺の里山や遊歩道の利用につなげる。当日は湖の周辺約3キロ四方に、指定地点を15カ所設定。制限時間90分で回って得た合計点を競う。
同社事業開発部長の藤沢良太さん(35)は「湖周辺の森と人が深く関わってきた歴史を感じながら、自然観察や散策を楽しんでほしい」と呼びかけている。
1チーム2~4人で、15チームを募集。参加無料。参加者は午前9時に美鈴湖自転車競技場に集合する。希望者は同キャンプ場公式ホームページから申し込む。問い合わせは同キャンプ場(電話0263・46・9990)へ。