熱心に刀を眺める参加者=11月17日、福井県福井市宝永3丁目の養浩館庭園

熱心に刀を眺める参加者=11月17日、福井県福井市宝永3丁目の養浩館庭園

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福井の刀剣にうっとり 国名勝、養浩館庭園で鑑賞会

福井新聞(2022年11月18日)

 福井県福井市の国名勝、養浩館庭園で11月17日夜、「お刀鑑賞会」が開かれた。ライトアップされたかつての福井藩主の別邸で、愛好家らが刀剣産地として栄えた福井の歴史に思いをはせながら、形や刃の文様などにじっくりと見入っていた。

 福井城や周辺の魅力を学ぶ、ふくい城巡りプロジェクト実行委員会による「福井城下まち歩き」の第4弾。市立郷土歴史博物館などの協力で開催し、抽選で選ばれた10人が参加した。

 江戸時代の越前の刀鍛冶で、代表的な「康継」の刀や脇差しなど6振りを用意。参加者は、日本美術刀剣保存協会県支部員らから鑑賞の作法の説明を受けながら、一本ずつ手に取って白熱灯の明かりにかざし、そり具合や細かな刃文などを熱心に眺めた。

 同館の学芸員は、江戸前期の福井城下が江戸や大阪などの大都市に次ぐ全国有数の刀剣産地として知られていたことなどを紹介した。市内からの参加者は「刀を手にするのは初めて。光に当てることで一本一本模様が違うことがよく分かった」と話していた。

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