日展系の洋画団体、示(し)現(げん)会による75周年記念示現会金沢展(同会、同会石川県支部、北國新聞社主催)は23日、金沢市の県立美術館で開幕し、風景や人物を題材とし、具象の美を追求した大作82点が来場者の心を捉えた。
4月に東京で開催された本展の巡回展で、本部基本作品60点、県出品者作品19点、県支部長推薦作品3点が並んだ。来場者は成田禎介理事長の「岸辺」をはじめ、松本隆県支部長の「雪の山里」や北國新聞社の設ける「北示賞」を受けた吉塚春生さん(白山市)の絵画など意欲作に見入った。
開場式の後に行われた作品解説では、成田理事長が自身の絵画について、新潟の阿賀野川を題材にしたと紹介し「スケールの大きな世界を1枚の絵に凝縮するのに苦労した」と語った。
より多くの人に具象絵画の魅力に触れてもらうために入場無料とした。27日まで。