松本市の国宝松本城の本丸庭園で1日、雪や寒さから樹木を守る「冬囲い」が行われた。松本古城会婦人部の会員らが、わらを束ねた「わらぼっち」をボタンの木にかぶせるなどして冬本番に備えた。
天守近くにあるボタンの木には、会員ら15人がかっぽう着姿で手際良くわらぼっちをかぶせ、枝を保護していった。黒門前や庭園内の松などには、造園業者が円すい形に縄を張って雪の重みから木を守る「雪つり」を施した。
同会婦人部長の久根下三枝子さん(74)は「わらぼっちに雪が積もった風情ある姿を楽しんでほしい」と話していた。