若狭町の伝統文化を捉えた写真展=12月5日、福井県若狭町パレア若狭

若狭町の伝統文化を捉えた写真展=12月5日、福井県若狭町パレア若狭

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若狭町の伝統文化を写真で紹介 コロナで中止、再開機運の醸成願い企画

福井新聞(2022年12月12日)

 福井県若狭町内の伝統文化を伝える写真展が町パレア若狭で開かれている。新型コロナウイルス禍で伝統行事の中止が相次ぐ中、再開機運醸成につなげようと企画。若狭地方で800年以上続くとされる「王の舞」をはじめ、コロナ流行前の行事や踊りの様子などを捉えた50枚が並ぶ。18日まで。

 同町内には無形民俗文化財が多く残り、国選択や県・町指定を合わせて約30件ある。中止や規模縮小が相次ぎ存続が危ぶまれていることから、各集落の住民約130人でつくる町伝統文化保存協会が企画した。

 国選択、県指定の宇波西神社をはじめ嶺南の各神社で受け継がれる王の舞は9点展示。てんぐのお面を着けた大人や子どもが独特に舞う様子が分かる。このほか、海士坂で受け継がれる「送り盆(人形もやし)」や、闇見神社の参道で荒縄をくくりつけた大御幣(おおごへい)を激しく地面に叩きつける「大御幣搗(つ)き」、平安時代に京都で始まった念仏踊り「六斎念仏」が三宅や瓜生などで営まれる写真もある。

 町内の各集落が所有する山車のきらびやかな見送り幕の写真も並ぶ。

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