ホームに設置されたベンチと看板=12月14日、福井県福井市の福井鉄道福武線浅水駅

ホームに設置されたベンチと看板=12月14日、福井県福井市の福井鉄道福武線浅水駅

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「発祥の地」に眼鏡型ベンチ PRへ福井鉄道浅水駅に設置

福井新聞(2022年12月15日)

 福井の眼鏡産業の黎明(れいめい)期を描いた映画「おしょりん」の来秋公開を前に、"発祥の地"として福井県福井市麻生津地区をPRしようと福井東商工会は12月14日、福井鉄道福武線の浅水駅(同市浅水町)に眼鏡をかたどったベンチと看板を設置した。

 おしょりんの主人公にもなった増永五左衛門と弟幸八が、明治時代に旧麻生津村で眼鏡作りを始め、福井の眼鏡産業の礎を築いたとされる。

 ベンチと看板のデザインは、眼鏡のデザインを講義に取り入れている京都精華大デザイン学部の学生を対象にコンペを実施。それぞれ3年の学生2人の作品を選んだ。

 同駅ホームで開かれたお披露目会には学生や関係者ら約20人が出席。ベンチは一目で眼鏡と分かるデザインで、背もたれがレンズ、肘置きがつるの形状をした2人掛け。県産のスギを使っており、色は同線を走る「フクラム」の車体を意識しオレンジ色とした。

 縦1・8メートル、横4・5メートルの看板は東側のホーム跡地に設置。学生は「眼鏡をかけ、視界がはっきりする感動」を表現。背景にぼやけた文章を配し、手前に大きく描いた眼鏡のレンズと重なる文字が鮮明に浮かぶデザインとなっている。

 同商工会麻生津支部眼鏡工業部会の部会長は「麻生津地区の玄関口に眼鏡発祥をアピールするモニュメントができ大変うれしい」と話していた。

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