福井県敦賀市杉箸区で150年以上栽培が続く伝統野菜「杉箸アカカンバ」のPR販売会が12月20日、市役所で開かれた。生産者が丸々としたアカカンバと、甘酢漬けなどの加工品8種を並べ「クリスマスや正月料理にいかがですか」などと来庁者に声をかけた。
杉箸アカカンバは赤いさしが入った赤カブで、ほろ苦さと甘さが特長。漬物や炒め物、シチューなどで食べるとおいしいという。知名度向上と地産地消を目指し、地元生産組合が毎年販売会をしている。
敦賀高生と今年、共同開発した東欧諸国の伝統料理ボルシチ風のスープ「ツルシチ」も並べた。生産組合の山口一夫代表は「冷酒にはぬか漬け、ビールやワインには葉っぱのたまり漬けが合う。子どもにはピクルスがおすすめです」などと話していた。
アカカンバは未加工品を含め、市内直売所や杉箸区内のそば店「又八庵」などで購入できる。