「金沢の冬の贈り物」をテーマに県工高工芸科の生徒がデザインし、金沢卯辰山工芸工房の研修者が制作した工芸品の発表展「KOGEI3」(北國新聞社後援)は21日、国立工芸館の多目的室で始まり、雪や和菓子などをモチーフとした9品が展示された。
同工房の「2022卯辰山WORKSプロジェクト」で、県工高2年生がデザイン案を研修者と共に磨き、工芸館学芸員が講師となって助言し、工芸に関わる3者が協力して仕上げた。
ガラスや陶器のにぎり寿司型のアクセサリーケースに、イクラやワサビの指輪を納めた「にぎリング」、金工と漆で仕上げた雪かきスコップ型のアイスクリームスプーン、落雁(らくがん)を模したガラスアクセサリーや福梅型の手鏡など、金沢らしいユニークな「贈り物」が並んだ。
加賀手毬(てまり)型の香炉「加賀香毬」など工芸品にヒントを得た品も注目を集めた。会期は25日までで、入場無料。来年3月に金沢21世紀美術館で開く研修者作品展(北國新聞社後援)でも展示する。