喬木村伊久間の法運寺は25日、二年参りの夜に境内を照らす灯明1800個を準備した。檀家(だんか)ら約30人が手作りし、「来年も笑顔で過ごせるように」と願いを込めた。
20年以上続けている恒例行事。この日は「法運寺」と彫られた竹筒やペットボトルにろうそくを立てたり、重しとなる砂利を入れたりした。近くの主婦、大原美津子さん(68)は久しぶりに集まった近隣住民と談笑しながら作業し、「新型コロナはなくならないかもしれないけど、子どもたちに笑顔で過ごしてほしい」と願った。
灯明は31日午後10時から来年1月1日午前1時40分まで点灯。参道や境内に温かな明かりが連なり、天竜川の対岸からも眺められる。例年、参拝者や写真愛好家が多く訪れるといい、総代長の吉川正隆さん(76)は「こういう形で地域の絆をつないでいきたい」と話していた。