ふわっと広がる磯の香ばしい香り―。2月3日の節分を前に、福井県福井市内ののり製造会社では新のりを焼き上げる作業に追われている。
福井市長本町ののり製造卸「駒屋」では、新鮮な国産のりを使用。恵方巻き用として年明けから徐々に製造量を増やし、この時期になると普段より2~3万枚多い1日約10万枚を焼いている。
18日は従業員11人が作業に当たり、1分間に80~90枚を焼き上げるという窯の前で、のりの出来栄えを丁寧に確認していた。同社の山口信樹常務は「鮮度が良く柔らかい口溶けの新のりをぜひ味わってほしい」と話していた。