一般から募った短い動画を1本につないで上映している「短動祭」

一般から募った短い動画を1本につないで上映している「短動祭」

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「夢を見ているよう」 10秒以内の公募動画つないだ「短動祭」開幕 松本市の「上土シネマ」

信濃毎日新聞(2023年1月21日)

 一般から募った10秒以内の動画を1本につないで上映する「短動祭(たんどうさい)マツモトナノムービーフェスティバル」が20日、松本市大手4の旧映画館「上土シネマ」で始まった。ペットとのやりとり、祭りの一こま、波打ち際など多様な場面が大型スクリーンに次々と登場。主催する実行委員会の常徳(じょうとく)拓さん(34)は「夢の中にいるような不思議な感覚。実験的な試みだがとても面白い」と手応えを感じている。

 市街地で2月4~26日に開く「マツモト建築芸術祭」を前に、スマートフォンなどで撮影や投稿が手軽になった動画の価値を新しい視点で見いだそうと企画。約50人から約200点の応募があったという。中には1秒に満たない動画や、30秒近いものも。続けて再生すると1回30~35分の長さになり、縦3メートル、横4メートルのスクリーンで上映している。

 大正時代創業の上土シネマは2008年に閉館。昨年の芸術祭では、ボランティアらが清掃や片付けをし、小劇場を会場にした。短動祭は大劇場を使おうと準備し、消防設備などを整えた。常徳さんは「当時のまま残る映画館は人を引きつける力がある。短動祭を継続的に開き、活用のきっかけにしたい」と話している。

 短動祭は22日まで。午前11時~午後7時。入場無料。

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