松本市街地に氷の彫刻が並ぶ国宝松本城氷彫フェスティバルが27日、開幕した。市や松本商工会議所などでつくる組織委員会が主催。松本城大手門枡形跡広場や松本城公園などで作家がチェーンソーで豪快に削ったりのみで輪郭を整えたり。オオカミやキリンが登場し、道行く人が見入ったり写真を撮ったりした。
東京都の木村裕昭さん(55)は高さ約3メートルまで氷を積み、頭部や翼がワシで胴がライオンの空想上の動物「グリフォン」を形づくった。厳しい冷え込みも「氷にとってはベストな環境」。松本短大(松本市)で介護を学ぶ吉田みのりさん(52)=茅野市=は「とてもきれい。氷の位置や角度を一生懸命整えていて技術の高さを感じた」と話した。
全国から12チーム24人が参加するコンクール「チャンピオンシップ」は松本城公園で28日午後5時から夜を徹して行う。同日午前9時からは中町通りの中町・蔵シック館前で制作の実演がある。