3月25日に開幕する第38回ふくい桜まつりの概要が1月31日、発表された。福井が誇る桜を県内外の観光客に楽しんでもらうため、市中央公園と足羽川河川敷に設ける桟敷席を拡充する。そのほか、恒例のライトアップや食・体験に触れるイベントなどを通し、北陸新幹線県内開業まで1年に迫った福井の春を広く発信する。
市や福井商工会議所、市観光協会などでつくる実行委が同市のアオッサで開いた会合で、4月9日までの16日間にわたる概要を発表した。
中央公園の桟敷席は、4月1、2日に開くイベントに合わせて3月31日の夜から設ける。福井城址(じょうし)の桜を眺める東側一帯に、最大60人程度が座れる腰掛けなどを用意する。桟敷席は夜間も開放し、お堀のライトアップと合わせて楽しめるようにする。
中央公園のイベントは「ふくい桜城下町」と題し、桜をテーマにしたクラフト体験やご当地グルメコーナー、ロンドンバスの運行などを行う。
足羽川河川敷の桟敷席は、例年「足羽川ぼんぼり物語実行委」が設置する「桜床」を拡充する形で、桜橋-九十九橋間に計50人程度が座れる3エリアをまつり期間中設ける。周辺にはキッチンカーを集約し、快適な花見空間を提供する。
足羽川では4月1、2日、10人乗りのゴムボートによる桜を眺めながらの川下りを行う。
市グリフィス記念館には、まつりや県内観光情報を発信する拠点を設けるほか、3月25日~4月2日に偉人史跡を巡る家紋スタンプラリーを実施。オープニングイベントは例年の点灯式形式を取りやめ、25日にハピテラスで開かれる新幹線開業1年前イベントと合わせて実施する。
まつり会場を結ぶシャトルバスは、臨時駐車場となる旧文化会館や福井競輪場、花月橋河川敷のほか、中央公園なども運行する。
会合でまつり実行委会長の東村新一市長は「北陸新幹線福井開業へのカウントダウンの意味合いも含んだ重要なまつり。福井のさまざまな魅力を発信し、観光客にもう一度福井に来たいと思ってもらえるよう内容の充実を図ってきたい」とあいさつした。