若狭ゆかりの文人や禅僧たちの書作品などが並ぶ展示=福井県小浜市の県立若狭図書学習センター

若狭ゆかりの文人や禅僧たちの書作品などが並ぶ展示=福井県小浜市の県立若狭図書学習センター

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若狭の文人、禅僧に光 書など50点通し紹介

福井新聞(2023年2月7日)

 書の作品を通して、江戸時代から近代にかけて活躍した福井県若狭地方ゆかりの文人や禅僧たちを紹介する、福井県ふるさとの日記念展「書からみる若狭の文人・禅僧」が、小浜市の県立若狭図書学習センターで開かれている。2月28日まで。

 福井県が誕生した2月7日の「ふるさとの日」に合わせ、同センターとおおい町の若州一滴文庫が主催。

 儒学者で書家としても評価の高い西依成斎や、小浜藩の蘭学医・杉田玄白、現おおい町で生まれ江戸末期から明治期にかけて活躍した禅僧・儀山善来ら約20人の書作品など計50点ほどが並ぶ。それぞれの生涯や功績を知ることができる解説パネルも設置している。

 書に関連し、すずりも展示。同市宮川地区で採掘される赤紫色の石を使い、江戸時代には小浜藩が天皇家や大名へ贈った「鳳足石硯(ほうそくせきすずり)」を現物とパネルで紹介している。

 同センターの担当者は「力強い筆致もあれば、流麗で繊細な作品もある。筆遣いの違いから、それぞれの人柄を感じてもらえれば」と話した。

 平日は午前9時~午後7時、土日曜と祝日は午後6時まで。16日のみ午後5時まで。月曜と24日は休館。 23日午後1時半から、西依成斎を長年研究する同市の書家・岸本三次さんによる講座&ギャラリートークを開く。定員30人。申し込み、問い合わせは同センター=電話0770(52)2705。

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