日本遺産の鯖街道をなぞるバスツアー造成に向けたモニターツアーが2月13日、京都府や若狭町で開かれた。関西、関東圏の学生を中心に約20人が参加。魅力を肌で感じながら、実現に向けた課題などを探った。
日本遺産「御食国(みけつくに)若狭と鯖街道」の認知度向上や磨き上げを目的に、小浜市・若狭町日本遺産活用推進協議会が主催。主体となる同町によると、県内に鯖街道を再現するバスツアーはなかったという。実現すれば、レインボー観光自動車(同町)の観光コンテンツに加える予定。
京都の出町と熊川宿を結ぶルートで実施した。若狭町を訪れた学生14人は常神半島などでイカ丼などを堪能した後、熊川宿へ。若狭熊川宿まちづくり特別委員会の宮本哲男会長の案内で、「昔から家を建て替えず(宿内で)住み替えてきた」などと昔ながらの町並みが残った理由を学んだ。
埼玉県出身の京都大4年の学生は「観光地と住民の暮らしが両立していて面白い。来れば分かる魅力もある」と話した。風景や食の写真を撮影し、交流サイト(SNS)での発信にも取り組んだ。
同町などは今後意見を集約し、年内のツアー造成を目指す。