能登の漁港で地域猫を撮影する会社員芝田圭佑さん(40)=羽咋市=の初の個展「―奇跡―能登の漁港に生きる猫」(北國新聞社後援)は16日、金沢市西泉2丁目のフジカラーギャラリーかなざわで始まった。5年間で撮った8万5千枚から厳選した40枚が並び、来場者は表情豊かな姿に見入った。
被写体の猫は、無秩序に数が増えないよう不妊・去勢手術され、手術済みの目印として耳の一部がV字にカットされた「さくら猫」。虹が架かった空を背に2匹が顔を寄せ合う1枚や、漁師から魚をもらう様子を捉えた作品などが並んだ。
芝田さんは「一代限りの猫が生きた証しを写真に残したい。見る人にも『さくら猫』の存在を知ってほしい」と話した。22日まで。