2024年春の北陸新幹線福井県内延伸を見据え、県は2月20日、JR福井駅構内に開業の機運を盛り上げる大型パネルを設置した。カメラのフラッシュを浴びると文字とイラストが浮かび上がる仕組みになっている。21日に敦賀駅、22日に芦原温泉、鯖江、武生の3駅にも設置する。
パネルは縦180センチ、横270センチ。クイズ形式になっており、福井駅では「北陸新幹線開業時に花ひらくのは桜と何?」と書かれている。フラッシュを使ってシャッターを切ると、七色に光る「花ひらくのは福井県!」の文字と花びらのイラストが撮影できる。福井市の企業が特許を持つ技術を使い、各駅によってクイズの内容は異なる。
車両をあしらった「イリュージョンパネル」は縦180センチ、横540センチで、福井駅のみの展示。車窓を模した四つの枠には一乗谷朝倉氏遺跡(福井市)や敦賀赤レンガ倉庫などの名所の風景が描かれ、フラッシュ撮影すると、恐竜のかわいいイラストが浮かび上がる。
福井駅では20日、仕事帰りの会社員や学生らが早速スマートフォンで撮影していた。北陸高1年の出村旺士朗さんは「福井の魅力が伝わる仕掛けだと思う。撮った写真は弟に見せたい」と話していた。
福井駅構内のパネルは24年2月まで、他の4駅のパネルは今年3月末まで展示する。