大名町通り沿いの井戸に置かれたデジタルスタンプラリーのQRコード

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松本市へのバス旅 学生が応援 松本市・国交省活性化プロジェクト

信濃毎日新聞(2023年2月22日)

■カード配布やスタンプラリー

 松本市、帝京大(東京)と東京理科大(同)の研究室、国土交通省東京国道事務所が、高速バスを使った旅行を広め、地方の観光産業の活性化を図るプロジェクトチームをつくった。活動の第1弾として、高速バス利用者に学生がデザインしたカードを贈る他、東京・新宿駅南側のバスターミナル「バスタ新宿」や松本市内の観光スポットなどを巡るスタンプラリーを企画。バスを使って松本を訪れる観光客を増やしたいという。

 新型コロナウイルス下で落ち込んだ高速バスの利用を促し、観光業の回復につなげようと、バスタ新宿を管理する東京国道事務所と、観光や交通を学ぶ両大学の関係者が連携。チームは2021年12月に発足した。松本には国宝松本城などがあり、コロナ禍前は海外からの誘客も盛んだったことから、プロジェクトの第1弾の対象に選んだ。

 両大学の学生約10人が参加。昨年10月下旬に松本市を訪れて縄手通りや中町通りなどを見学し、企画を練った。帝京大経済学部観光経営学科4年の飯村将大(まさき)さん(22)は「実際に散策して、街並みが統一されている城下町ならではの魅力を感じた。高速バスを使った観光の良さをアピールできたらいい」と話す。

 高速バスの松本―新宿線利用者に贈るカードは、バスタ新宿と松本バスターミナルの写真を載せた3種類1セットで、2千セットを用意。各ターミナルの受付で乗車券を見せると、1人につき1セットがもらえる。

 スタンプラリーは、チェックポイントに掲示されたQRコードをスマートフォンで読み取る方式。バスタ新宿や松本バスターミナル、松本城、市美術館の他、市街地にある「大名(だいみょう)小路(こうじ)井戸」「源智の井戸」など14カ所をチェックポイントに設定した。3月11日まで行い、集めたスタンプの数に応じて高速バスの往復チケットなどが当たる。

 市などによると、バスタ新宿が開業した16年から昨年3月までの松本―新宿線の利用者は計約260万人。同期間で比べると、バスタ新宿発着の路線で5番目に多いという。

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信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023022200098
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