一乗谷の栄華を表現したカレンダーと原画を手掛けた西野さん=3月3日、福井県福井市の道の駅「一乗谷あさくら水の駅」

一乗谷の栄華を表現したカレンダーと原画を手掛けた西野さん=3月3日、福井県福井市の道の駅「一乗谷あさくら水の駅」

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一乗谷の栄華描いたカレンダー 越前町の芸術家、西野カインさんが原画

福井新聞(2023年3月6日)

 福井県福井市の道の駅「一乗谷あさくら水の駅」は3月4日から、芸術家西野カインさん(21)=越前町=が原画を手がけたポスターカレンダーを販売する。京の都にも匹敵する栄華を誇ったとされる当時の一乗谷を表現したイラストで、合わせて3月末まで原画展を開く。

 越前朝倉氏滅亡から今年450周年を迎えることにちなみ、朝倉氏遺跡保存協会などと展開する通年企画「幻の都フェスティバル」の一環。独特の世界観の作品を制作する西野さんに「1573年一乗谷の春」のテーマで依頼した。

 城下町の建物や行き交う人々をはじめ「きっと神様や妖怪たちもみんな遊びにきていたと思う」(西野さん)というにぎわいを表現。4日間約20時間をかけ、0・05~0・8ミリの5種類太さの製図ペンを使ったフリーハンドで柔らかなタッチに仕上げた。

 県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館のジオラマの写真を基にペンを進めたという西野さんは「建物や遠近法の表現には苦労したが、何回でも見て楽しめる自信作になった」と話した。

 A2判のポスターカレンダーには、越前朝倉氏滅亡に至る1573年の出来事や今年のイベントスケジュールも掲載。同保存協会の岸田清会長は「当時の城下町のにぎわいを実感してもらえるイラストで、450周年を記録に残せるカレンダーになった」と喜んだ。

 イラストを活用したクリアファイルも作り、水の駅と博物館、復原町並の売店で販売する。カレンダー千円、クリアファイル300円。

 水の駅の原画展では、今回のイラストをはじめ西野さんがこれまでに発表した計5作品を並べる。入場無料。問い合わせは水の駅=電話0776(41)2777。

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