福井県高浜町と京都府舞鶴市にまたがる青葉山（標高６９３メートル）の麓を走る「青葉山トレイルマラソン」が３月１９日、高浜町で初めて開かれる。かつて山麓の住民が舞鶴市の松尾寺参詣へ行き交った古道、若狭湾を一望できる海沿いを巡りながら、風光明媚（めいび）な景色を楽しめる。先着５０人。１０日まで出走者を募っている。

　「若狭富士」の愛称で親しまれる青葉山をトレイルマラソンコースに設定し、交流人口増や参加者の健康増進につなげようと町陸協が企画した。

　コースは青葉山を周回する約１６キロ。高浜町の内浦公民館を出発し、松尾寺（舞鶴市）や青葉山ハーバルビレッジ（中山）、旧神野小（神野）などを巡り同公民館に戻る。コースの高低差は約３００メートルあり途中３カ所の給水所を設ける。

　両市町の境にある塩汲（しおくみ）峠から舞鶴市の大杉神社までの約２キロ、ハーバルビレッジから脇坂公園（西三松）までの約２キロなどは、かつて松尾寺の参詣道として使われた古道となっており、若狭や丹後の商屋などが敷いたとされる石畳を走ることができる。

　１８歳以上が対象、参加費は１５００円。午前８時から受け付け、同９時にスタートし、午後０時半までにゴールする。

　参加特典として、同町の道の駅温浴施設「湯っぷる」で入浴の割引が受けられる。また、上位入賞者には町特産品などが当たる。

　町陸協の担当者は「トレイルマラソンを通して青葉山周辺の自然を感じてほしい」と話している。

　申し込みは町ホームページ内の専用サイトから。問い合わせは町教委＝電話０７７０（７２）７７２４。