花見シーズンを前に、福井県福井市の足羽川周辺で3月21日、堤防沿いの桜並木の管理を行う「ふくい桜守の会」の13人が、桜の品種や解説が書かれた樹名板を立てた。
同会は2008年、開花時期が異なる24種、210本の桜の若木を左岸堤防に植樹した。現在は、害虫駆除や老木の再生治療などで、並木を保全している。
植樹時に幹にくくり付けていた樹名板の多くが木の成長により落ちたため、地面に挿すタイプのものを今回新たに設置した。24種のうち16種分を作り、花弁や香りの特徴、ウェブ上の植物図鑑が見られるQRコードを記載。泉橋(同市毛矢1丁目)―桜橋(同市左内町)区間に立てた。
堀田会長は「花見では、老木の変化や若木の成長にも関心を持ち一本一本の違いを楽しんでほしい」と話していた。
同日、河川の環境保全を目指すNPO法人ドラゴンリバー交流会は、呼びかけに応じた足羽川沿いの団体や個人約700人と河川敷などの清掃奉仕にあたった。