安曇野市穂高のクラフトビール醸造所「安曇野ブルワリー」は21日、ビールの原料となるホップについて知ってもらおうと、一般向け栽培体験会を開いた。参加者は畑で汗を流し、クラフトビールで喉を潤した。
くわで土を掘ってホップの株約80個を取り出す「株開き」と、株から伸びた地下茎を鎌で刈り取る「株ぞろえ」を体験。ともに栽培シーズンの最初に行い、株に養分を集中させる大事な作業といい、参加者は真剣な表情で打ち込んだ。昨年、ホップの栽培を始めた栃木県の安達充朗さん(50)は「自分の畑でも実践したい」と話した。
作業後は4種類のビールを試飲。香りや味の違いを楽しみ「全然違うね」と驚きの声を上げた。醸造所代表の斎藤岳雄さん(50)は「ビールを飲むだけでなく、原料がどうやって栽培されているかも知ってもらえて良かった」と話した。