展示作品を前に話す油井さん(右)

展示作品を前に話す油井さん(右)

長野県 軽井沢・佐久・小海線沿線 祭り・催し その他

高い画力に独特の世界観 川上村の画家・油井さん、佐久市内で作品展

信濃毎日新聞(2023年4月3日)

 川上村の画家、油井祥子さん(31)の作品展「雪が溶けたらなにになる?」が2日、佐久市の元麻布ギャラリー佐久平で始まった。同市の野沢南高校を経て東京芸大で油絵を専攻し、2019年に卒業。21年に帰郷して実家の農業を手伝いながら制作を続けている。確かな技術に裏打ちされた風景画にはファンが少なくなく、初日からにぎわった。

 高校生当時、既に鑑賞者から作品を譲ってほしい―との声が寄せられていた油井さんは、高い画力や独特の世界観が特長。高校卒業後、「5浪」した後に東京芸大へ進み、さらに腕に磨きをかけた。

 帰郷後、農繁期には午前3時ごろからレタスなどの収穫に当たり、「毎日違う朝焼けを見る。きれいだと思うと描きたくなる」と画業への良い影響が出ているという。今回は近作の油絵を中心に20点余を展示。山を覆う雲を、風を受けて動いているように表現した大作「風」や、夕暮れの穏やかな海を描いた大作「いつか海になる」などがあり、来場者が足を止めて見入っていた。

 15日まで。午前11時~午後7時。木曜休み。入場無料。

    ◇

【合わせてお読みください】

■片岡鶴太郎さんが伊那市高遠町で作品展 地元の生け花作家、唐木さんとの合作も

https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023030400480

■「食べ物絵師」漆原さくらさん〈前編〉 美大卒業後、自給自足を目指す

https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023020800617

詳細情報

リンク
信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023040200533
今月のお得な国内ツアー びゅう

軽井沢・佐久・小海線沿線 ニュース

軽井沢・佐久・小海線沿線
イベント

軽井沢・佐久・小海線沿線
スポット