石川県産タケノコの約9割を占める金沢市内の産地で7日、今季の出荷が始まり、生産者が箱詰めしたタケノコをJA金沢市アグリセンター野田に運び込んだ。同JAによると、冬場にまとまった積雪があったことに加え、春先の暖かさもあって順調に生育し、昨年より3日早い出荷となった。
今年は収穫が少ない「裏年」に当たり、昨年の半分以下となる180トンの出荷を見込む。出荷作業は4月下旬から5月上旬がピークで、同20日頃まで行われる見通し。アグリセンターで等級ごとに分けられたタケノコは8日朝、市中央卸売市場で競りにかけられ、同日昼前には市内スーパーの店頭に並ぶ。
同JAの松山貴之筍(たけのこ)部会長(45)は「柔らかくみずみずしく仕上がった。タケノコご飯や煮物にして食べてほしい」と期待した。