福井県福井市の洋画家、清水正男さんの企画展「清水画廊in武周」(福井新聞社後援)が、同市武周町の生家を改修し昨年春オープンした清水画廊で開かれている。今年からギャラリースペースを2階だけでなく1階にも広げ、自作約45点に加え、地元児童生徒の作品約20点が並ぶ。23日まで。
生家は築100年近い古民家。昨年春に2階の5部屋を改修し、白壁の常設ギャラリーとした。しかし、来場者の中には階段が急で2階まで上がれない人がいた。また2階は部屋の構造上、作品の入れ替えが困難だった。そこで板の間や居間だった1階部分(約32平方メートル)を今冬改装。自作展示や希望者への貸し出しスペースとして活用することにした。
企画展で清水さんは、約40年前から取り組んできた冬の川シリーズから出品。近作「冬河畔」は、背の高い木々を手前に、ほの暗く青い川と山々を配した絶妙な構図で詩情豊か。そのほか、大胆に星形に赤く信号機が光り、不安な感情を表現した作品などが並ぶ。
児童生徒の作品は昨春、清水画廊を見学後に開いた写生大会でのもの。水彩画で武周町の桜の風景などが描かれ、清水さんは「皆、見せたいものがはっきり強調されている」と講評していた。
開館は午前10時~午後4時。期間中無休。入館料無料。ギャラリー利用などに関する問い合わせは清水さん=電話090(1316)3025。