福井県美浜町佐柿の若狭国吉城歴史資料館はこのほど、国吉城本丸跡に立っているのぼり旗のライトアップを始めた。夜になると、暗闇に本丸跡がぼんやりと浮かび上がる。
国吉城は戦国時代、若狭武田氏の家臣・粟屋勝久が築いたとされる山城。1570(元亀元)年、越前朝倉氏攻めの本陣として使われ、織田信長が豊臣秀吉や徳川家康を率いて入城したとされる。
ライトアップは、NHK大河ドラマ「どうする家康」の放映に合わせたPR事業の一環。本丸跡などに立つ、家康ゆかりの地であることや難攻不落の城として名をはせたことを伝えるのぼり旗25本に3月中旬、一般社団法人「佐柿国吉100年プラン推進委員会」の協力を得て、ソーラーパネルで発電するライト各1台を設置した。
暗さを感知してつく。発電した分だけ光り、日中晴れていた場合は4、5時間点灯しているという。国道27号で近くを走っているとよく見える。館長は「国吉城の存在を夜でも身近に感じてほしい」と話していた。