手仕事の魅力に親しむ催し「工芸の五月」が29日、松本市で33日間の日程で始まる。毎年5月恒例の催しで、市美術館や市内のギャラリーで企画展や参加型講座、展示販売会が開かれる。新型コロナ対策の行動制限などは行わない予定。実行委員会は「作家との対面の交流も楽しんでほしい」と呼びかけている。
初日に市美術館で「はぐくむ工芸子ども椅子展」がスタート。人気木工作家24人が手がけた椅子50脚を並べる。館では同日から2015年以来となる木曽漆器の企画展も開き、漆塗りの実演などを交えて漆器の魅力を紹介する。
5月20日には陶磁器などの酒器と県産ワインを楽しむ人気企画「ほろ酔い工芸」がある。期間中、30余りのギャラリーで順次、企画展などを開催。メインイベントの「クラフトフェアまつもと」は同27、28日にあがたの森公園で開き、約260組の作家が出展を予定する。
今回は松本駅構内に「工芸の五月駅前案内所」を初めて開設し、催しをPRする。