ひな人形や武者人形など、子どもの節句に飾られる人形を中心に紹介している企画展=福井県福井市立郷土歴史博物館

ひな人形や武者人形など、子どもの節句に飾られる人形を中心に紹介している企画展=福井県福井市立郷土歴史博物館

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時代を反映した節句人形を展示 江戸期ひなも 郷土歴博

福井新聞(2023年4月27日)

 子どもの節句に健やかな成長を願い飾られる人形に焦点を当てた企画展が、福井市立郷土歴史博物館で開かれている。江戸期に作られたひな人形や、日本各地の特色ある人形など33件が並ぶ。6月4日まで。

 日本では上巳の節句(3月3日)や端午の節句(5月5日)に、各家庭で人形を飾る風習が定着している。多彩な人形が作られてきた歴史や魅力を知ってもらおうと企画した。

 福井藩医を務めた三崎玉雲家に伝わったというひな人形は、女びなが華やかな十二単をまとっており目を引く。ひな人形に添えられる囃子方は6体の人形が並ぶ。現在では五人囃子が定番だが、定着する以前の様式を残しているという。

 武者人形は江戸期には歴史や伝説上の勇猛な武人を模して作られるようになった。展示では平清盛の子、重盛をモデルにしたと思われる人形なども紹介している。象牙を彫ったこいのぼりは洋服の柄まで精緻に表現されている。

 木彫りの豆人形はサイズは小さいながら、一つ一つ表情が描き分けられているのも見どころ。担当者は「人形の情感豊かな表情や身ぶりにも注目して見てほしい」と話している。観覧料は220円。5月8~10日は休館。

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