福井県福井市出身で「陶彫の父」とされる沼田一雅(1873~1954年)を紹介するギャラリー展示が、市立郷土歴史博物館で開かれている。精巧な象の形の香炉、オシドリの陶彫作品や勲章など8点が並ぶ。5月7日まで。
生誕150年に合わせ、沼田を知ってもらおうと企画した。沼田は1900年にパリ万博で一等金牌を受賞すると、当時日本では知られていなかった陶彫の技術を学ぶため03年に渡仏した。フランス政府から受けた勲章も今回展示しており、技術を吸収するだけでなく日本の彫刻家ならではの造形を海外に伝えることに尽力し評価されたことが分かるという。
東京大や東京芸術大などに展示されている彫刻についても紹介している。