福井県大野市の食や自然を丸ごと満喫できる「九頭竜アウトドアマルシェ」(福井新聞社後援)が5月13日、同市和泉地区全域で始まった。県内外から観光客らが訪れ、新緑の中でツリークライミングを体験したり、地元の山の幸を盛り込んだ大鍋を食べたりして楽しんだ。21日まで。
地元企業などでつくる実行委員会が開いた。メイン会場の九頭竜国民休養地(同市角野)では、ススタケや九頭竜まいたけなどが入った先着200人限定の「春の味覚大鍋」の提供や、ロープを使って木に登るツリークライミング体験会があった。名古屋市の長谷川博子さん(70)は「木に登るのは大変だったが、緑を近くで見ることができて、美しさを感じた。大鍋も具だくさんでおいしかった」と話した。
道の駅「九頭竜」では、地元和泉小の児童11人による地区伝統の昇竜太鼓の披露や山菜などの販売があった。
期間中、土、日曜は大鍋の提供や山菜などの販売のほか、熱気球、湖でのゴム製ボートやカヤック、渓流でのルアー釣りなどの体験ができる。平日を中心に、面谷鉱山跡見学、山菜採り・調理講習、化石発掘の体験ツアーも企画されている。問い合わせは同実行委事務局の道の駅「九頭竜」=電話0779(78)2300。