善意を寄せるため「チャリティー市」に訪れたライダー=羽咋市の道の駅のと千里浜

善意を寄せるため「チャリティー市」に訪れたライダー=羽咋市の道の駅のと千里浜

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ライダーの善意続々 SSTR・羽咋に1024台到着

北國新聞(2023年5月22日)

 国内最大級のバイクイベント「SSTR2023」(北國新聞社後援)は21日、2日目を迎え、ゴールの羽咋市千里浜海岸に1024台が到着した。市内の道の駅では、最大震度6強の地震に見舞われた珠洲市を応援するチャリティー市が開かれ、ライダーや住民が善意を寄せた。千里浜から能登各地を巡る参加者が多く、珠洲市を訪れたライダーは地震の爪痕を目の当たりにし、最果ての地の復興を願った。

 道の駅のと千里浜では、SSTRのライダー約30人が持ち寄った全国のご当地名物が販売された。初日の20日に千里浜に到着し、羽咋や近隣の市町に宿泊したライダーが横浜のシューマイや讃岐うどん、静岡の緑茶などを購入した。

 募金箱も設置された。愛知県尾張旭市の会社員山中修一さん(55)は「被災者が笑顔になってくれたらうれしい」と善意を寄せた。チャリティー市の収益金と募金は7月に珠洲市と千里浜再生プロジェクト委員会に半分ずつ寄付する。企画した寺田陽子さん(神奈川県相模原市)は「ライダーの能登復興の願いが届いてほしい」と話した。

 ライダーは地元住民と交流を深めたり、能登各地を周遊したりして「アフターSSTR」を満喫した。珠洲市の道の駅すずなりを訪れた栃木県下野市の会社員遠藤司さん(53)は「ニュースで見た以上に被害が大きくて衝撃を受けた。ライダー仲間にも支援を呼び掛けたい」と語った。

 宝達志水町や宝達志水関東ふるさと会などは20日、同町所司原(しょしはら)の民家に宿泊したライダー5人を宝達志水SSTR応援サポーターに委嘱した。町の魅力を交流サイト(SNS)で発信してもらう。

 SSTR開幕に合わせてプレオープンした羽咋市神子原町の民泊施設「くくのちステイ」にもライダーが宿泊し、住民らと交流して長旅の疲れを癒やした。

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