柴田勝家亡き後に越前北庄城主となった戦国武将、堀秀政の墓前祭が命日の5月27日、福井県福井市西木田2丁目の長慶寺で営まれた。地元住民ら約20人が参列し、郷土発展に尽くした秀政の遺徳をしのんだ。
秀政は美濃国(現岐阜県)で生まれ、1585年に北庄城主となった。90年に豊臣秀吉の小田原攻めに加わり、38歳で病死した。
墓前祭は住民ら有志でつくる奉賛会が、秀政の菩提(ぼだい)寺である同寺で毎年開いている。読経の中、参列者が順に焼香し、手を合わせていた。
初めて参列した富山市の参加者は「秀政の書状を読んで、謙虚で力強い人柄に関心を持った。今の私と同じ年で亡くなっている。少しでも供養の思いが伝われば」と話していた。