福井県福井市と鯖江市にまたがる城山(三峯(みつみね)山)で、南北朝時代に築かれた山城跡を巡る催しが4日開かれ、県内の約50人が山登りを楽しみながら地域の歴史に理解を深めた。
城山の麓に位置する福井市一乗地区のまちづくり団体が主催し10回目。標高404メートルの頂上付近で、元県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館館長が、南朝方の拠点となった三峯城について解説した。
館長は「人が登れないほど急な斜面で尾根も狭く、敵が攻めにくい場所だった」と指摘。一方で「東側の曲輪が最も狭く、弱点となった」とし、実際に東側から攻められて落城したことを紹介した。
2回目という福井市の参加者は「現地で解説を聞くとすごく分かりやすい。山頂から福井市内が一望できたときの達成感はやっぱり気持ちいい」と話した。