日本アルプスを世界に紹介し、日本近代登山の父と称される英国人宣教師ウォルター・ウェストン(1861~1940年)をしのぶウェストン祭が4日、北アルプス上高地(松本市安曇)であった。ウェストンのレリーフ(浮き彫りの像)前に関係者や登山者らが大勢集まり、豊かな山岳環境を後世に残していく―との思いを共有した。
日本山岳会信濃支部が中心になって開催。東英樹支部長(74)は「この祭りを続けてこられたのは山好きの皆さんのおかげ」とあいさつ。地元の松本市安曇小4~6年の8人が「地球星歌」などを合唱し、新緑の林に爽やかな歌声を響かせた。
レリーフに献花した同小6年の大朏(おおつき)つばささん(11)は「(上高地の)自然豊かで水がきれいなところが好き」。内木和花さん(11)は「上高地を世界に広めた人をお祝いできてうれしい」と満足そうだった。
ウェストン祭は今年で77回目。3日には記念山行もあり、同会会員や児童らが上高地バスターミナル―徳本峠間を往復した。
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