新型コロナの影響で3年間中止されていた鳥越一向一揆まつり(北國新聞社後援)が8月6日、白山市鳥越地区で4年ぶりに開催される。今年は北國花火大会で10号玉を打ち上げ、白山手取川の世界ジオパーク認定とまつりの復活を祝う。鳥越城は一向一揆最後の砦で、本紙で連載中の「百姓ノ持(もち)タル国の百年」の主要な舞台の一つでもあり、盛り上がりが期待される。
一向一揆まつりは、旧鳥越村時代の1988(昭和63)年に始まり、今年が第36回となる。出合町の道の駅「一向一揆の里」を主会場とし、鳥越城に散った先人の追悼式を営む。
地元の産品を生かした屋台村を展開し、「うれっしゃ鳥越」「じょんこら」などの踊りの輪を広げる。であいふれあい公園内で流す灯籠の制作体験コーナーも設ける。
●10号玉花火も彩り
国連教育科学文化機関(ユネスコ)による世界ジオパーク認定を記念する花火は、午後8時から大日川沿いで打ち上げる。ふれあい公園では夕方から、約1万本のろうそくをともす「万灯華(まんとうか)」を行う。
8日は、実行委員会のメンバーが北國新聞社を訪れ、開催趣旨や概要を説明した。三浦宰実行委員長(鳥越地区町会長協議会長)は、ジオパーク認定後、鳥越を訪れる団体客が増えているとし「子どもたちに地元愛を育んでもらうため、祭りを大いに盛り上げたい」と話した。