金沢市観光協会は今年度、市内の飲食店で使える食事券「金沢美味」をスマートフォンで取得できるようにする。新型コロナの「5類」移行で金沢を訪れる観光客が回復し、外国人客も増えてきたためで、食事券のデジタル化を進めて金沢の食文化を手軽に楽しんでもらう。
12日に金沢ニューグランドホテルで開かれた総会で、今年度の事業計画を決めた。
金沢美味は1千、2千、3千、5千、1万円券があり、飲食店など約130店で250のメニューを取りそろえ、お得に金沢のグルメを味わうことができる。料亭の特別プランも提供している。同協会は伝統工芸体験が楽しめるチケット「金沢巧味」の販売を休止し、食文化の魅力発信に力を入れる方針で、食事券のデジタル対応の具体的な検討に入る。
今年度は文化観光を推進し、旅行需要を掘り起こすとともに、宿泊データの洗い出しや収集、分析、活用するための方策についても検討する。