安曇野市明科中川手のあやめ公園で、約3万株のハナショウブが見頃を迎えている。梅雨空が広がった15日、訪れた人が青や紫、白の色鮮やかな花々を楽しんでいた。
園内に植わるハナショウブは62種類に上る。ウオーキング仲間と立ち寄った長野市の小沼礼子さん(70)は「こんなに種類があるとは思わなかった。かれんな花をゆっくり見られて癒やされた」と初夏の風景を満喫していた。
同公園では一時期、連作障害などで株が急減したが、住民有志の「あやめ保存会」を中心に3年がかりで土の入れ替えや株の植え替えを進め、昨年、花が一面を彩る光景が戻った。17、18日には恒例の「安曇野明科あやめまつり」を開催。ミニコンサート、犀川でのラフティング体験、特産品販売などの催しがある。