木曽町三岳の「おんたけロープウェイ」が２０日、今季の営業を始めた。昨年、経営の見通しが立たないとして前指定管理者が撤退、今季から新たな指定管理者が運営。名称も「御岳」をひらがな表記に変え、新たなスタートを切った。

　ロープウエーは御嶽山（３０６７メートル）山頂剣ケ峰に至る黒沢口登山道の７合目に通じており、町は夏場の観光の柱に位置付けている。

　同日午前１０時半に運行が始まると、早速県内外の客らが乗り込んだ。妻と訪れた愛知県春日井市の自営業小倉(こぐら)龍彦さん（７２）は「ロープウエーは時間短縮になっていい。トレーニングがてら登ってきます」と話した。

　新たな指定管理者は、町内でホテルを運営する木曽カントリー。同社の井口恒雄社長（８７）は山麓駅の前で開いた安全祈願祭で「安全を最優先に運行していく」とあいさつした。今季は、昨季を上回る２万５千人の利用を目指す。営業は１１月５日まで。

　　　◇

【こちらも合わせてお読みください】

■御嶽山の教訓や浅間山観測の歴史を踏まえた施策、関係者ら歓迎　改正活火山法が成立

https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023061401169

■御嶽山の記憶､ヒマワリに込めて　噴火災害遺族､木曽町の児童と苗植える

https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023060600623

■【独自】 御嶽山噴火の不明者捜索、7月24～25日で調整　立ち入り規制続く八丁ダルミ周辺

https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023051201000