山田理事長(左)の解説に聞き入る開場式出席者=石川県立美術館

山田理事長(左)の解説に聞き入る開場式出席者=石川県立美術館

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感性光る具象の美 石川県立美術館で日彫北陸展

北國新聞(2023年6月23日)

 第52回日彫北陸展(北陸日彫会主催、日本彫刻会、北國新聞社、富山新聞社共催)の開場式は22日、金沢市の石川県立美術館で行われ、具象の美を追究する重鎮から若手の意欲作、みずみずしい感性が光る少年少女の作品など計128点が並んだ。23日から一般公開が始まる。

 日本彫刻会は国内最大の彫刻家団体。北陸展は4~5月に都内で開かれた本展の巡回展で、石川と富山で毎年交互に開かれている。入場料は今回から無料となっている。会期は27日まで。

 会場では、いずれも日本芸術院会員の山田朝彦日彫会理事長、山本眞輔常務理事ら彫刻界をけん引する作家の秀作が存在感を放った。地元勢では、穏やかな表情の妊婦をかたどり、新人賞に選ばれた田畑智功さん(高岡市)の人物像「共に生きる」をはじめ、本展出品作が展示された。

 20歳以下が対象の「U―20日彫展」で、最高賞に選ばれた柿田紗蘭(さらん)さん(金沢市)と河端岳人さん(同)をはじめ、同展の入賞・入選作なども紹介し、制作過程のデッサンや原型を紹介する「発想展」も併催する。地元作品は触ることができる。

 開場式では熊谷喜美子北陸日彫会長、山田理事長、西本東介北國新聞社事業局長が順にあいさつした。

 山田理事長は開場式に先立ち、北國新聞社を訪れ、「北陸の若手は勢いがある。新時代をつくる作家が出てくることを期待している」と語った。

  ●横山、丹羽さん受賞

 地元作家から選ばれる北陸日彫会賞は横山丈樹さん(南砺市)の「址(あと)Ⅱ」、北國新聞社社長賞は丹羽俊揮さん(金沢市)の「ここにしか咲かない花がある」に決まった。

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