城下町を精巧に再現した県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館のジオラマ=福井県福井市安波賀中島町の同博物館

城下町を精巧に再現した県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館のジオラマ=福井県福井市安波賀中島町の同博物館

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朝倉氏遺跡博、展示学会賞輝く「時空超え臨場感」

福井新聞(2023年6月26日)

 福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館(福井市)がこのほど、全国の博物館や美術館などの優れた展示を対象にした「日本展示学会賞」を受賞した。国の特別史跡などに指定されている朝倉氏遺跡の"玄関口"として、遺構と一体となって、遺跡の全体像や歴史的価値を学ぶことができる展示内容が評価された。

 日本展示学会が3年に1度贈っており、今回は同館をはじめ、国立アイヌ民族博物館(北海道)や陸前高田市立博物館(岩手県)など10施設が選ばれた。県内では2020年に県年縞(ねんこう)博物館(若狭町)が受賞している。

 一乗谷朝倉氏遺跡博物館は、5代当主朝倉義景の居館の一部を原寸再現した朝倉館や、城下町を30分の1のスケールで精巧に再現した巨大ジオラマなどの展示が、「時空を超えた臨場感を味わえる大空間を創出し、一見に値する」と評価された。拡張現実(AR)技術を活用し、戦国時代の情景をリアルに感じてもらう取り組みも「分かりやすく伝え
る見せ方の可能性を広げている」と授賞理由に挙げた。

 表彰式が6月18日に高知市内であった。清水邦夫館長は「学会賞を励みに、歴史好きだけでなく、幅広い来館者に楽しんでもらえるよう今後、展示に磨きをかけていきたい」と話している。

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