レストラン格付け本「ミシュランガイド東京」で4年連続一つ星の「sio(シオ)」(東京都)の運営会社が手がける小谷村沓掛地区の古民家レストラン「NAGANO(ナガノ)」で25日、村民向け内覧会が2日間の日程で始まった。来店した村民ら96人が、村産のソバの実を使った焼き菓子とクロモジのお茶を味わい、築140年超の古民家を見学した。
同店と村観光地域振興課が、7月1日の開業前に店を身近に感じてもらおうと企画。料理長の白木聡さん(29)らスタッフが店を案内し、料理に村産の食材を取り入れることなどを説明した。
古民家は村が1億2600万円を投じて改修。梁(はり)や柱を残し、家具は5月のG7広島サミットでも使われたものと同じ椅子を置くなど、内装にもこだわった。
祖母と来店した小学3年生の田口愛夏(まなか)さん(9)は「隠れ家みたいで、お菓子がおいしかった」。祖母のさとみさん(64)は「梁や柱が立派で、昔の実家のようで懐かしかった。孫を連れてランチに来たい」と話した。白木さんは「店を繁盛させて村民の期待に応えたい」と意気込んだ。
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