●第1弾、27日から浅ノ川総合病院に
金沢市内の病院や図書館、町家などにアート作品を飾る取り組みを、金大生らでつくる学生団体「ALLEY JAPAN(アレイ・ジャパン)」が27日から始める。コロナ禍で作品を披露する場が減った作家の支援や地域のにぎわい創出を目指す。第1弾は浅ノ川総合病院(小坂町)でパッチワーク作品を飾る。
●作家支援、にぎわい創出
学生団体代表の荒木由希さんは金大大学院で加賀友禅などの伝統工芸を研究している。その中で作家の作品が世に披露されず、埋もれていることを知り、支援したいと考えるようになった。芸術を医療分野に生かす「ホスピタリティアート」にも関心があり、5月に団体をつくった。
団体には金大生のほか、県出身で都内の大学に通う学生らが参加している。事業は、市の「協働のまちづくりチャレンジ事業」の補助を受け、公共施設や商業施設などあらゆる場所に展示する計画である。
27日から浅ノ川総合病院に展示されるのは、パッチワーク作品10点で、廊下や階段の通路に飾り、患者や医療従事者の癒やしにつなげる。2カ月ほど展示する予定で、今後は要望のあった作家の作品を並べるという。
荒木さんは「アートと若い力で地域住民の癒やしにつなげたい」と話した。