広坂通りで行われたトランジットモールの社会実験=2019年9月

広坂通りで行われたトランジットモールの社会実験=2019年9月

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歩行者楽しめる3週間 金沢市「トランジットモール」社会実験

北國新聞(2023年6月27日)

 ●今秋、横安江と袋町 路上にベンチ、飲食施設

 金沢市は今秋、横安江町商店街と袋町の2カ所で公共交通の利用促進に向けた「トランジットモール」の社会実験を行う。これまでは広坂通りで1日限りだったが、今年度は初めて2カ所とも3週間程度と長期間にわたって実施する。路上にベンチや飲食施設を設置して歩行者が楽しめる空間にする予定で、まちなかの活性化につなげる。

 26日開かれた市議会6月定例会の一般質問で、村山卓市長が稲端明浩氏(公明)に答えた。

 トランジットモールは公共交通の利用を呼び掛ける「カーフリーデー」の一環として、市が2019年度から広坂通りで社会実験を始めた。自家用車の通行を制限し、バスと歩行者それぞれの専用道にする取り組みで、新型コロナによって中止となった21年度を除いて毎年実施している。

 計画では、横安江町商店街は既に日中の時間帯にバスと歩行者しか入れないようになっており、トランジットモール期間中にはベンチや休憩スペースなどを設置する。袋町は車両の通行制限が難しいため、規制をせずに歩行者がくつろげる空間を整え、にぎわいづくりに取り組む。

 いずれも実施区間や内容の詳細は今後、地元と協議する。

 市によると、道路上にベンチや飲食施設を置くには厳しい規制があった。20年11月施行の改正道路法で「歩行者利便増進道路(ほこみち)」の制度が盛り込まれ、歩行者の利便性や地域活性化に資する場合は柔軟に認められるようになった。

 村山市長は、ほこみち導入の先行事例を参考にし、商店街と連携しながら制度活用を検討するとした。

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