英国の名門オーケストラ「バーミンガム市交響楽団」の金沢公演(一般財団法人石川県芸術文化協会、北國新聞社主催)は27日、金沢市の石川県立音楽堂コンサートホールで開かれた。2023ビエンナーレいしかわ秋の芸術祭と国民文化祭の合同プレイベント。同楽団首席指揮者兼アーティスティックアドバイザーの山田和樹さんが圧巻の演奏を引き出し、聴衆は文化の祭典への期待を高めた。
ブラームスのバイオリン協奏曲で、山田さんの親友でともに世界で活躍するバイオリニスト樫本大進さんと共演。力強く、繊細な調べで聴衆を引き込んだ。エルガーの交響曲第1番では、雄大な音色を響かせた。
かつてオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)でミュージック・パートナーを務めた山田さん。バーミンガムと金沢の共通点を挙げ、「バーミンガムもOEKと市民の皆さんのように『おらが街のオーケストラ』として温かく支えられている」と語った。公演はシンクランホールディングスが協賛した。