休耕田を白色の葉で彩るハンゲショウ=6月29日、福井県高浜町中津海

休耕田を白色の葉で彩るハンゲショウ=6月29日、福井県高浜町中津海

福井県 敦賀・若狭 花・紅葉

ハンゲショウ白く涼やか 福井県高浜町、美浜町で見頃

福井新聞(2023年6月30日)

 福井県高浜町中津海の休耕田と美浜町若狭国吉城歴史資料館周辺でハンゲショウの葉が白く華やかに色づいている。梅雨で蒸し暑い日が続く中、風に揺られ、深緑とのコントラストが清涼感を漂わせている。

 ハンゲショウは湿地や水辺に自生するドクダミ科の多年草。夏至から11日目の「半夏生」と同じ頃に葉が白くなることから名前が付いたとされ、白く小さな花を穂状に咲かせる。

 高浜町中津海では、休耕田約千平方メートルで1万本以上が見頃を迎えている。地元住民らが15年ほど前から管理しており、今年は22日ごろから色づき始めた。手入れする男性(71)は「ハンゲショウが群生する癒やしの広場をじっくりと観察して」と期待していた。

 同館では西側の敷地約4千平方メートルや入り口付近に群生。29日は5割程度が色づき、今週末に見頃となりそう。7月23日までは、ハンゲショウのイラストが施された期間限定の御城朱印を1枚税込み300円で販売している。大野康弘館長は「いよいよ夏を迎えるなと感じる。暑さ対策をして見に来てほしい」と話していた。

 御城朱印の問い合わせは同館=電話0770(32)0050。

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