福井県内を中心に活動するイラストレーターらがライブペイントやステージを繰り広げる催し「フクイアーティストアクション」(福井新聞社後援)が2日、福井市のハピテラスで開かれた。10人が会場内の各ブースに分かれ、その場で絵を描き上げるパフォーマンスを披露。個性豊かな作品が会場を彩り、来場した多くの家族連れらがアートの"競演"を楽しんだ。
福井ゆかりのアーティストを知ってもらおうと、市とまちづくり福井が初めて開いた。
同市内のイラストレーター松山真一郎さん(44)は、縦150センチ、横180センチのキャンバスに、新型コロナウイルスの流行が落ち着き、楽しい未来を想像する少女の表情をアクリル絵の具でカラフルに描いた。松山さんは「人前で活動する機会やイベントが増えてきた。アートでまちなかの盛り上げに貢献できれば」と意欲を新たにしていた。
同市の風刺画イラストレーター谷純一さんは、子どもたちが見守る中、油性マジックや水彩絵の具を使って恐竜をコミカルに描写。「意外なアイデアが浮かぶのが、ライブのいいところ。子どもたちに絵を描く楽しさや魅力が伝われば」と話していた。
ステージでは越前町の芸術家、西野カインさんが、ギターの弾き語りに合わせ、即興で女性の顔の絵を描くパフォーマンスを披露し会場を盛り上げた。
このほか、アーティストの手ほどきを受けながらキーホルダーなどを作るワークショップも人気を集め、会場は活気にあふれていた。