オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の第470回定期公演フィルハーモニー・シリーズ(北國新聞社特別協力)は13日、金沢市の石川県立音楽堂コンサートホールで開かれ、全盲のピアニスト辻井伸行さんが圧倒的な技巧と情熱あふれる演奏で満員の客席を魅了した。
新進気鋭の指揮者マルク・ルロワ=カラタユーさんがタクトを振り、モーツァルトの代表曲である歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲で幕を開けた。辻井さんはシューマンのピアノ協奏曲イ短調、ベートーベンの交響曲第5番「運命」でオーケストラと共演し、独奏を交えて豊潤な音色を響かせた。