松本市出身の映画監督山崎貴さん(59)の企画展「映画監督山崎貴の世界」(信濃毎日新聞社など後援)が市美術館で開幕した15日、作品の一部を市街地に置く「まちなか出張展」も始まった。山崎さんが企画展のために書き下ろしたキャラクター「Y―cat(ワイキャット)」の立体模型が登場し、観光客らが記念写真に収めた。
Y―catは山崎さんのイニシャル「Y」の形と、愛猫から着想したという。高さ約1メートルの模型を千歳橋と松本城公園に3体ずつ設置。この日、現地を訪れた山崎さんは、目に力がありながらも愛らしいY―catの表情について「うちの猫はいつもむっとしているので」と解説。「実物を見て一緒に写真を撮ってほしい」と呼びかけた。
市役所大手事務所入り口には「立体ゾートロープ」と名付けた作品を展示。高さ5センチ余のY―catの人形数十体を環状に並べ回転させると、体を揺らして歩いているように見える仕掛けだ。
企画展、出張展とも10月29日まで。松本城公園の模型は大手門枡形跡広場、松本駅前を巡回する。千歳橋の模型は近く1体追加する予定。